仙台の鈴木@道場長です。
私の道場は、初心者であれ経験者であれ、入門希望者はいきなり入門させるのではなく、最初の1ヶ月を「仮入門」としています。仮入門期間中は、指導料は頂いていません。この期間に、入門希望者は道場長である私と相性が合うか、この道場でやっていけるかどうかを慎重に見極めます。
で、1ヶ月経ったら私が「やる?」と尋ねるわけです。「やります」と言って本入門する人もいるし「ちょっと考えさせて下さい」と言って二度と来ない人もいる。二度と来ない人は経験者が多いかな。経験者は最初の一回で来なくなる。まず一ヶ月続かない。
他道場で稽古してきたんだけど、先生とウマが合わなかったり、その道場の稽古が物足りなかったり。そういう人が何をどう間違えたのか、私の道場にたどり着く訳です。経験者が来てくれると私もついテンションが上がって、嬉々として技をかけまくる、そうすると「ここでは俺は通用しない…orz」とうなだれながら帰っちゃう。経験者の場合、なまじ経験が邪魔をするから、そこで食らいついて来れない。食らいついてくる人もいるけどね。K夫妻とか(笑)
道場を渡り歩く人を私は「道場ジプシー」と呼んでいます。様々な道場に顔を出しては「ここに俺の居場所はない」とばかりに去っていく。それを道場の数だけ繰り返して、最後は一体どこへ行くのやら。
私は思うのです。「道場ジプシー」になるのなら、道場を立ち上げて「道場長」となれ、と。
場所を借りる手続きをして、宣伝して、門下生を集めて、稽古をして、教え方を工夫して、イベントを企画して、地元のお祭りに手弁当で参加して、月謝を頂いて、それを門下生に還元して、自分自身も見聞を広げて。そういう苦労をして道場を立ち上げれば、道場を渡り歩いていた自分が恥ずかしいと思うでしょう。
武道の道場というものは安易に入門するものではないのです。真剣に稽古するわけですから、相当の覚悟を持って来てくれないと。私は20歳で柴田先生の道場に入門したけれども、入門するまでに10回は下見をしてた。これホントの話。実家の車で夜9時頃に出かけて、道場の周りをグルッと回って帰ってくる。「ここがご自宅か」「ここが道場か」って感じで。何度確認しても同じなのに。でもその位しないと、入門する覚悟ができなかった。そんなチキンな当時の私はさておき、「安易に師につくな、安易に弟子を取るな」という言い伝えは、現代にも生きる真実だと思います。
さて冒頭で紹介した1ヶ月間の「仮入門期間」。入門希望者が私を見極める期間ではありますが、逆に私が入門希望者を見極める期間でもあります。仮に「道場ジプシー」が現れても、ここで入門を断るでしょう。道場を渡り歩くような人は、私の修行の邪魔になるだけなので。もちろんケンカ別れなんて無粋なマネは致しません。タモリさんが面白くないゲストに「髪型変えた?・・・じゃぁお友達を紹介して下さい」と言って早めに切り上げちゃうような感じですね。
色々書きましたが、気持ちのいい人が来てくれたら、まず断りません。気持ちのいい方は、どうぞ私の道場で、楽しく合気道を稽古していって下さい。
では~
気持ちのいい人を引き寄せる。
そのためには、自分が気持ちのいい人になること。
Qさんこと石田久二さん。
リュウ博士こと八木龍平さん。
借金2000万から生還した小池浩さん。
皆さん気持ちのいい方々ですが、そんな方々とご縁があったということはつまり、私自身が気持ちのいい人になれたから。
気持ちのいい人になりたいですか?
大丈夫!あなたはもう、気持ちのいい人になってます!
だってほら、こうやって私のブログ、読みに来てくれてるでしょ?
じゃぁ気持ちのいい人じゃん。
これからバンバン来ますよ~。