オルタネーターです。
オルタネーターは別名ダイナモとも呼ばれていて、その正体は交流発電機です。
オルタネーターのプーリーはエンジンの回転する力をベルトで伝えることで回転させています。オルタネーターが回転すると、交流電圧が発生します。
交流は、そのままでは自動車の電源としては使いにくいので、直流に変換します。これを整流と言います。整流にはダイオードやコンデンサーを使いますが、詳しい説明はここでは割愛します。
オルタネーターで発生させた電気はバッテリーに貯められます。オルタネーターで発生させた電気は雨のようなものだと思ってください。雨は何もしなければそのまま低い所に流れて消えてしまいますが、ダムのように貯めておける場所があれば、雨水は溜まっていきます。
ライトやエアコン、カーステレオ、セルモーターなど、車の電装品を使うことは、ダムから水を放水することと似ています。ダムの上流に雨を降らせて雨水を貯めつつ、放水して有効活用する、そんなイメージですね。
オルタネーターは、中心を回転する軸が貫いていて、軸の両側にベアリングと呼ばれる軸受けがついています。ベアリングには強い力がかかりますので、ベアリングの球やその周囲のレールは、徐々に摩耗していきます。摩耗が進むと、キュルキュル音が鳴るようになります。
エンジン始動直後にキュルキュル音が鳴る、アクセルを踏むと音が大きくなる、ある程度エンジンが回ると止まる。そんなときは、このベアリングの摩耗が原因であることがほとんどです。
新品・純正のオルタネーターは結構いい金額です。10万円を超えることも珍しくありません。
これだけの部品代をご負担いただくのはかなり厳しいものがありますね。また、もしキュル音の原因が別にあった場合、部品代が無駄になってしまいます。なので最初は程度のいい中古品を手配して、交換してみます。それで音が止まるなら安く対策ができたことになります。
中古品と交換して数年が経過し、再びキュル音が鳴り始めたら、今度はリビルト品を使います。リビルト品は中古のオルタネーターに対しベアリングやブラシ、ダイオードを新品に交換したもので、数万円で手に入ります。
オルタネーターの清流回路に不具合があり、電圧が上がらない場合があります。これはダムの上流に降る雨が少ないという事になります。ダムになかなか水が溜まらない。だけど放水は続く。そうなると、ダムが干上がってしまいます。これがバッテリー上がりという状態です。
バッテリーを何度交換してもバッテリー上がりの症状が出る時は、原因がオルタネーターかもしません。
[…] (有)鈴木ボデー工業所(公式)2020.07.24オルタネーターhttps://sbody.info/%e3%82%aa… […]