故障修理事例

マフラーに浸水した車のレスキュー

投稿日:2019年10月13日 更新日:

これは2019年にFacebookに投稿した記事を、リライトしたものです。

福住町からレスキュー要請。足元まで水没した車のエンジンがかからないらしい。

道具を積んで駆け付けると、福住町は近くを流れる川が氾濫した跡が生々しく残っており、どの家も大なり小なり被害を受けていた。車のドアをすべて開け、ブロック塀でフロアマットを乾かす光景が至る所で見られた。

そして作業開始。

オイルレベルゲージでエンジンオイル、オートマオイルの量を点検。水が入り込んだ様子はない。

クランクプーリーをレンチで回してみる。さして重くはないので、エンジン内部には水は入っていないようだ。

プラグを全部外して、セルを回してみる。圧縮がかからないのでセルモーターはウィーンと快調に回る。これでシリンダー内部に入った水が入ったとしても抜けただろう。またセルモーターにも異常がないことは確認できた。

プラグを取り付け、エンジンをかけてみる。バッテリーが弱っていたこともあり、セルモーターの回転がイマイチ弱い。

セルがウィン・・・と少しだけ回る。それと同時に排気口からゴポッという感じで汚れた水が出て来た。なるほど、エンジンがかからないのはこれが原因か。

駐車場には傾斜がついていて、そこにバックで車庫入れをしたため、排気口が高く、エンジン側が低くなった。そこに水が来たので、排気口から水が入り込み、抜けなくなったのだ。

空気に燃料を混ぜて吸い込み、圧縮し、点火し、排気する。

このサイクルを繰り返すのだが、排気するところで、水が詰まって塞がっている状態。

エンジンとマフラーをつなぐボルトを外す。この時点では水は出てこない。

エンジンをかけてみるとキュンキュキュキュンキュキュとクランキングし、すぐにエンジンがかかった。

排気がマフラーを通っていないので、ボボボボボと暴走族ばりの音が周囲に響く。

その状態でエンジンとマフラーをつなぐ。エンジンから出てくる排気の力でマフラー内部の水を押し出す作戦。

すると後方の排気口から、マフラー内部の水が勢いよく排出され始めた。ビンゴだ。

一旦車を出して、駐車場に頭から突っ込む。駐車場の傾斜を利用して排気口を下に向け、排水とバッテリー充電を兼ねてしばらくアイドリング。排気口からは断続的に水が出続ける。

奥様が気を効かせて、近くのコンビニで飲み物を買ってきてくれた。お弁当やおにぎりの類は売り切れで、水に濡れた商品の入れ替え作業でてんてこ舞いとのこと。

作業時間は一時間程かかったが、工賃は0.3時間分だけ頂戴して現場を離れ、次のレスキュー作業に向かった。

こりゃー、来週は忙しくなりそうだ。

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