中古車査定のポイントとは
中古車を査定する際、査定士はどこを見ているのでしょうか?資格試験や入学試験でもそうですが、ポイントが分かれば、対策も立てやすいですよね。今回はボディに限定してお伝えしようと思います。
車査定士がチェックするポイント
査定士がボディでチェックするポイントは、塗装表面の柚子肌(ゆずはだ)です。車のボディは、ロボットが塗装しています。車のカラーコードに従って厳密に調合された塗料を、決められた気圧の空気で霧状にして、ボディ表面に吹き付けていきます。その動きは正確で、まるで職人さんによる塗装です。
それもそのはず、ロボットに塗装の動きを学習させるのは、塗装の職人さんなのです。職人さんの腕の動きをコンピューターで読み取らせて、それをきっちりと再現しているのです。ロボットによる塗装はとても正確で、塗装後の表面は濡れたように滑らかです。
その状態は「新車状態」。いかに腕のいい鈑金塗装の職人さんでも、新車状態を再現するのはさすがに難しく、どうしても表面に細かいデコボコができてしまいます。これが柚子肌なのです。
ポイントを押さえて車査定・買取業者に持ち込みましょう
ボディ表面に柚子肌を発見したら、査定士はどのような修復が行われたのかを探ります。例えば運転席側のドアに柚子肌を発見したら、その前のフロント右フェンダー、その後ろのリア右ドア、そしてフロントピラーとセンターピラー、足元のサイドシルと呼ばれる部分も丹念に見ていきます。このようにして修復歴を探っていくのです。
車査定のポイントを押さえて買取金額アップ
これは査定士が見るポイントのほんの一部ですが、これを知っておくだけで、普段の車の乗り方も変わってくると思います。私は査定をするようになって、事故を誘発するような運転はしなくなりました。例えば急発進、急ブレーキ、急ハンドルなど「急」のつく運転は極力避けるようにしています。また一時停止は必ず守り、右左折で自分がいる交差点に車が入ってくる時は必ず停まってやり過ごすようになりました。こうした運転に対する意識の変化が、売却時の買取金額という形で現れるのだと思います。
車査定のポイントを押さえて売却金額を上げよう
査定士が見るポイントを押さえるだけで、車を大切に扱うようになり、それが売却金額となって現れてくるのです。もちろん査定士が見ているポイントはこれだけではありません。その他のポイントについては日を改めてお話させて頂こうと思います。