
小倉優子。
こりん星のお姫様という、「変」な設定で活躍していたが、こりん星の事を「ウソ」と認め、今では普通のアイドルとして活躍している。
が。
あのこりん星の件、ウソじゃない。半分はウソだけど。
なんのこっちゃと思うかもしれないがまぁ聞いてくれ。
こりん星というのは、連星系なんだ。
双子の星のこりん星と、ヘンテ星。
ゆうこりんはヘンテ星出身。
最初に文明が生まれたのがヘンテ星。
しかし文明が進むにつれて、ヘンテ星は人口増加や環境汚染が深刻となった。
そこでヘンテ星人が目をつけたのがこりん星。
こりん星には手つかずの自然が残されていて、大変住みやすい環境である。
よし、みんなで移住しよう。
かくしてニュー・フロンティアとしてこりん星への移住や開拓が始まった。
二つの星のちょうど真ん中に宇宙ステーションを建造し、そこから両方の星に向けて長~いハシゴを垂らす。ヘンテ星からハシゴを登り、こりん星に向けてハシゴを降りる。そうイメージして欲しい。
技術的なことはよくわからないが、ラグランジュポイントとか、宇宙エレベータとか難しい用語が出てきそうなので、ここで説明するのは勘弁して欲しい。
さて、自然豊かで最高の環境を持つこりん星は、お金持ちを中心として爆発的な人気を誇った。
というか、お金持ちじゃないと移住が許されなかった。
ヘンテ星でモノを作って、それをこりん星で使う。
ヘンテ星で資源を採って、それをこりん星で使う。
こりん星は自然豊かなままで、最高の環境。
ヘンテ星は自然がうしなわれ、最低の環境。
そんな構図ができあがってしまった。
かくしてヘンテ星の環境破壊はますます進み、
住民格差はますます広がった。
「こりん星への移住を許可しろ!」
「政府は金持ち優遇を今すぐやめろ!」
ヘンテ星住民の不満は爆発寸前だった。
そして立ち上がったのが、「ゆうこりん」こと小倉優子だ。
ゆうこりんは「ヘンテ星のジャンヌ・ダルク」と言われた女傑だったのだ。
住民運動では常に先頭で声を上げ、時には武器を手に戦った事もあったという。
ヘンテ星住民による激しい住民運動が奏功し、ゆうこりんはついに、政府からこりん星の代表と話し合う確約を取り付けたのだった。
そして、こりん星への出発の日。
ゆうこりん一行を乗せた宇宙エレベータのカーゴは、不慮の事故なのか、それとも故意の事故なのか、今となっては分からないが、エレベータの軌道を外れ、宇宙空間に放り出されてしまった。
なすすべもなく、遠ざかる故郷の星を眺めながら、ゆうこりん一行は人口冬眠の眠りについた。
次にゆうこりんが目覚めたのは地球という星のある国、日本であった。
人口冬眠による長い眠りの影響で、常にボーッとしている。
舌もうまく回らず、話し方もちょっと頼りない。
でもそれがウケて、偶然アイドルになったという訳。
ちなみに、ヘンテ星から来たのはゆうこりんだけじゃない。
西村知美、渡辺美奈代、そして羽野晶紀。
4人ともキャラがそっくりでしょ。
ゆうこりんの話、半分はホントで、半分はウソなの。
こりん星から来たと言えなくもないけど、実はヘンテ星の住民。
そろそろ人口冬眠の影響が消え、本来のゆうこりんが顔を出す日も近いんじゃないかな。話し方もだいぶしっかりしてきたし。
以上「へんてこりん」なお話でした。
最後まで読んでくれた朝からお暇な皆さん、
ごくろうさん!