まだ飛んだり跳ねたりの稽古を続けますか?

合気道

合気道の技の中で「精妙だな~」と思うのは、何といっても三教です。三教は相手の手首や指先を取り、一瞬で無力化する技です。一旦手首や指先を取られたら、ほとんど抵抗できないまま、最後はうつ伏せに抑えられ、肩、肘、手首を決められます。

基本の三教は苛烈・激烈な技で、強い痛みでほとんど抵抗ができない状態になります。これが変化になると、一瞬で抵抗を奪われて、気がつけば制されている。その段階はまさに、力ではなく技。これは本や映像を見ただけではまず伝わらず、本物の先生から本物の技を受けるしかありません。

これは故斎藤守弘先生の、全日本最後の演武です。2001年(平成13年)の演武です。受けのトリスタンさんの身体が浮いてしまい、何の抵抗もできない状態にされている事をよく確認して下さい。この時斎藤先生はガンと戦っている最中で、足腰にも影響が出ているのが分かります。それでも相手の抵抗を一瞬にして奪っています。

 

もしお時間あるようでしたら、開祖に捧げた生涯:故齊藤守弘師範を偲ぶ(コロラド州デンバーにあります、合気道日本館の館長本間学先生のコラム)も併せてご覧下さい。

日本館 総本部

この映像を見て、まだ飛んだり跳ねたりの稽古を続けます?それも合気道の一面だとは思うけれど、それができるのは若い間だけ。年齢を重ねたらできなくなるのでは、それは武道本来の姿ではないような気がします。

では~。

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