仙台の鈴木@道場長です。
・・・つづき。
地元中学の武道館は毎年5月は少林寺拳法が、12月は合気道が大掃除をしていました。5月12日は少林寺拳法の開祖宗道臣先生の御命日で、少林寺拳法の団体はその日を「開祖デー」として全国各地で、毎年様々な奉仕活動を行っているようです。教えの中に「奉仕」や「掃除」が組み込まれているというのは、本当に素晴らしいことだと思います。残念ながら指導者の先生が引退され、少林寺拳法が地元中学の武道館を使うこともなくなり、5月の大掃除もなくなってしまいましたが。
当道場も発足以来、武道館の大掃除をさせてもらってます。ありきたりな大掃除ではなく、はしごを持ち込んで天井からほこりを落とし、窓を拭き、掃除機をかけ、床を磨くというかなり本格的なものです。ですが小学生とその保護者がほとんどですから、畳を上げて掃除するなんてできるはずもなく、毎年悔いが残る大掃除だったのです。
よく見れば畳の間にはホコリが詰まっています。その上で子供たちに稽古させるのはちょっと忍びない。若くて力のある柔道部の生徒達に働いてもらって畳を上げる、ホコリを落とす。そうすれば毎年できなかった掃除ができるのではないか。自分たちが使う道場を自分たちできれいにした結果、道場を大切に使ってくれるようになり、中学生の素行も改まるのではないか。こう考えたのです。
私は教頭先生と話し合い、大掃除の日程を8月3日と決めました。10時に集まり、2時間で畳を上げて埃を落とし、窓を拭く。掃除が終わったら参加者全員にお弁当を食べてもらう。お弁当は合気道が用意し、飲み物は柔道教室が用意する。そういうダンドリにして、8月3日を迎えました。
・・・つづく。