自動車整備士の鈴木@道場長です。
運転していて妙にハンドルが取られる、車が妙に傾いているなどの症状が出たら、直ちに路肩に寄せて車を降り、タイヤ周りをチェックして下さい。他のタイヤと比べて妙に凹んでいる、あるいは完全に潰れているという症状があれば、パンクです。
空気が抜けた状態で走ると、タイヤが異常変形したまま走ることになります。そうなると、タイヤのサイドウォール部が異常摩耗するんです。サイドウォールが異常摩耗すると、走行中にバースト(破裂)という大変危険な状態になります。左タイヤがバーストすれば歩道に突っ込み、右タイヤがバーストすれば対向車線に突っ込む。それがどれだけ危険なことかは、容易に想像がつきますよね。
空気が抜けた状態で走った車のタイヤを外して内部を見てみたのですが、タイヤの内側が粉状になって剥がれ落ちていました。ところどころ薄くなっていましたので、バースト寸前だったと思います。
800~1500kgもある車の車体を、タイヤ4本で支えています。一本あたり200~400kg近くを負担しています。出発前にグルッと一周して、タイヤをチェックする習慣をつけて下さい。タイヤが凹んでいませんか?走り出す前なら、直せるかもしれません。
では~