※これは1年前にFacebookに投稿した記事をリライトしたものです。
「扇風機のコンセントが抜けない」
大学1年になる息子にそう言われ、どれどれと腰を上げる。
むむ?確かに抜けない。
ロックでもされたかのような感じで、ゆすることはできるのだが、抜けはしない。
かなりの力を込めて、ようやく抜けた。
その抜けたコンセントの先を見てみると、金具がひん曲がっている。
抜くときに曲がったのではなく、無理に差したから中で曲がってしまい、だから抜けなくなったという感じ。
「ペンチで挟んで直すしかないね~」
そうは言ったものの、家の中には工具がない。
う~む、困った。
ふと思いついて、昔買った十得ナイフを探し出した。それには小さいながらプライヤーがついていて、そのプライヤーで金具の曲がりを直す事ができた。
「あぁ、これ、やるよ」
またまたふと思いついて、息子に十得ナイフを渡した。
男の子はこういうものを手にすると大喜びするもの。息子も例外ではなく、大喜びしてくれた。
「自分へのご褒美」として15年前に買ったもの。名前が刻印されていて、大切に使ってきた。
それをあっさりあげてしまったことに自分でも驚いたけど、息子に使ってもらえるんだったらいいんじゃないかな。