※これは1年前にFacebookに投稿した記事をリライトしたものです。
プロの仕事ってすごい。最近そう感じることが2つあった。
ひとつは「お寺さん」。
お寺さんというと「葬式仏教」などと揶揄される通り、葬儀や戒名で高額な料金を請求し、悲しみに暮れる遺族に追い討ちをかけるという話もある。
イオンの僧侶紹介制度や坊主宅配便が登場した時には、仏教界が猛反発してニュースにもなった。
お寺さんには逆風が吹いているかもしれないが、うちのお寺さんは本当にいい仕事をしてくれた。
妹が亡くなった時、お世話になっているお寺さんに「戒名」を授けてもらった。
戒名にはその人となりを織り込むので、妹が生前どんな人だったのかを示すエピソードをお寺さんに送った。
それは決して十分な量の情報ではなかったが、うちのお寺さんはその少ない情報から、妹の戒名に
「常」「慈」「心」
という3文字を入れてくれた。
この3文字は、妹の人柄を本当によく表している。
その戒名を初めて見た時は、言葉が出なかった。
「よくぞこの3文字を選んでくれました!」法要が終わった後、ようやく言葉が出て、お寺さんに感謝の気持ちを伝える事ができた。
プロの仕事には、人を感動させる何かがある。