※これは2018年にFacebookに投稿した記事をリライトしたものです。
先生「ふむ・・・最初のオーダーは『ドライブシャフトブーツの交換』だった、そうだね?」
助手「えぇそうですね。」
先生「ほう・・・なのにここまで外した・・・と。」
助手「はい、右のロアーアームのガタつきを見つけてしまったのです。」
先生「ふむ・・・続けて。」
助手「はい、それで中古のロアーアームを手配し、外そうとしてボルトを回したら、妙に重かったのです。」
先生「ふむ・・・ボルトがナメていた・・・と。」
助手「そうです。ボルトはナメており、どうしても抜けません。やむなくフロントメンバーを切り裂いて、ようやくロアーアームを外しました。」
先生「ふむ・・・だがそれで終わらなかった・・・と。」
助手「そうです。この時点でフロントメンバーは再利用できないので、同じく中古を手配しました。ヤレヤレと思いつつ左のロアーアームを外そうとしたら、今度はゴムブッシュの中のカラーとボルトがサビて固着していたのです。」
先生「ふむ・・・それでゴムブッシュがちぎれた・・・と。」
助手「そうです。この時点で左のロアーアームも再利用不可となりました。」
先生「ふむ・・・それで左右のロアーアームとフロントメンバー、ボルト類を交換・・・と。」
助手「そうです。フロントメンバーを外す前にマフラーフロントパイプを外してズラしておくのですが、マフラーフロントパイプのボルトがやはり固着していました。」
先生「ふむ・・・となると、バーナーで真っ赤になるまで焼く事にになるのだが・・・周囲の部品は熱で変形しなかったのかね?」
助手「はい、冷却系統のゴムホースが近くにあったので、やむなく外して冷却水を抜きました。」
先生「もはや重整備ですな。なるほど、それでここまで外した・・・と。」
助手「そうです。」
先生「繰り返しになるが、最初のオーダーは『ドライブシャフトブーツの交換』なのだね?」
助手「えぇそうです。最初のオーダーは『ドライブシャフトブーツの交換』だけでした。」