合気道

誰も君の事を笑わない

投稿日:2016年10月1日 更新日:

工学部合気道部の稽古に参加。

彼らの昇級昇段の責任は私にある。昇級昇段に相応しい技を身につけているかどうかの見極めも兼ねた稽古である。

主将は私の息子と年齢が近く、しかも県工の後輩。

可愛いに決まっている。だけど技に関しては絶対に妥協はできない。工学部合気道部53年の歴史、そして大先生、斎藤先生、柴田先生と受け継いできた合気道はそれだけ重い。

主将の技の途中で何度もダメ出し。目の前でやってみせ、直させる。

主将が後輩の目の前でダメ出しを喰らう。
カッコ悪いだろう。正直嫌だろう。
恨むなら恨め。オレは喜んで恨まれよう。

そして最後の技。私と主将で組む。

私は30代の主将。彼は53代の主将。
私は46歳の中年。彼は21歳の青年。

互いに技をかけあいながら、こんな言葉をかけた。

「人一倍痛い思いをして、人一倍恥をかくんだよ。
そうやって技を身につけて後輩に伝えていく。
それが主将の仕事なんだよ。その姿を見た部員は、
だれも君の事を笑わない。
君は主将の仕事をするんだ」

4年間の大学生活を「就職予備校」とせず、熱い稽古をして、魂が震えるような経験を積んで社会に出てきて欲しい。

工学部合気道部に伝わる合気道には、それだけの力があると私は信じている。

-合気道
-, ,

執筆者:

関連記事

no image

大先輩のご自宅の、庭木の手入れ

これは2014年にFacebookに投稿した記事をリライトしたものです。   大先輩のご自宅に、フロンガス処分済のエアコン室外機が山積みになっているという。 それを引き取って分解・分別し、金 …

no image

突き抜けた

仙台の鈴木@道場長です。 私は毎週のように仙台市武道館に通って稽古しています。毎週水曜日は仙台市武道館の合気道の一般開放日で、この日は200縁を支払えば、誰でも、どの道場でも、どの流派の方でも合気道の …

no image

合気道家の「用心」

仙台の鈴木@道場長です。 私は常に用心していることがいくつかあります。例えば・・・ 「今ここで攻撃されたらどう対処するか」を常に考える。 相手が持っているもの(熱い飲み物が入ったカップ等)から目を離さ …

no image

かもめの玉子

仙台のアフィリエイター鈴木@道場長です。 かもめの玉子。岩手県大船渡市に本社を持つ「さいとう製菓」が送る銘菓です。 私はこのお菓子とご縁があって、ゲストが来られた時には必ず「かもめの玉子」をお土産とし …

no image

大丈夫、大丈夫。 その3

・・・つづき。 新しい神棚には「御神入れ(ごしんいれ)」が必要になる。

ブログ内検索