私がミュージシャンの熱心なファンになって、追っかけみたいなことするなんてないわー。
・・・と思ってた。
山石敬之さん。この方だけは別格。魂持ってかれた。
言葉を選んで歌詞を紡ぎ、
音符の一つ一つに気を配ったメロディに落とし込む。
全身でキーボードを叩きながら、
自分自身が「楽器」となって唄い上げる。
その歌声を聞けば情景が目に浮かび、
歌中に出てくる人物の心の動きを、
まるで我が事のように感じることができる。
2時間のライブのために毎日全力のリハーサル。
リハが終わると冬でも汗だくとなり、しばらく動けなくなるという。
50代も半ばを過ぎたけれど、それでも決して手を抜かない。
今国内で有名なバンドやユニットを思い浮かべて欲しい。
そのファーストアルバムの出来栄えは如何だっただろうか。
様々なミュージシャンのバックでキーボードとコーラスを務めてきた山石さんのSCRAMBLE時代のファーストアルバム。
聴けば分かる。聴けば驚く。
その高い完成度に。
2014年の10月3日4日と、山形、仙台で行われた山石敬之さんのライブに行ってきた。
仙台は地元だから分かるとしても、
山形まで出向くなんて、完全に「追っかけ」である。
初めて聴いたナンバーは感動と共にインストールされ、
何度も聴いたナンバーは驚きと共にアップデートされた。
私はアップテンポ・アゲアゲの曲を好んで聴き、
それ以外は好んでは聴かなかったけど。
でも目の前で演奏されると、
これまで好んで聴いてはこなかった曲も、
いつの間にか大好きな1曲に変わっていた。
何と言っても演奏技術の高さと声量。
それらを駆使した一曲一曲が魂を揺さぶってくる。
演奏中は息を吸うのも忘れている。
いつの間にか両肩が上がっている。
一曲が終わると出るのはため息。
武道の達人の演武を、
間近で拝見した時と同じ感覚。
こんな素晴らしいアーティストの演奏を、
手を伸ばせば届くような距離で聴くなんて
許されるのだろうか?
2017 Autumn Tour 全スケジュール発表! https://t.co/4tB14VjEi0
— 山石敬之 Y’s Factory (@yamaishi_staff) 2017年9月13日
次回来仙の時は、満員の会場で山石さんを迎えたい。
そのために私にできることを、やっておこうと思う。