ホンダ車の警告灯。N-BOX(JF3)の車検整備を終えてさぁ納車という段階になって、インパネにセンシング関係の警告灯(ACCアクティブクルーズコントロール、ヒルスタートアシストなど)様々な警告灯が入れ代わり立ち代わり表示されました。一時は大変焦りましたが、無事解決し納車することができました。
表示されたホンダの警告灯一覧
表示された警告灯は以下です。
- ACCシステム点検(アクティブクルーズコントロール)
- エンジンシステム点検
- パワーステアリングシステム点検
- VSAシステム点検(車両挙動安定化制御システム)
- ヒルスタートアシストシステム点検(坂道発進)
- CMBSシステム点検(衝突軽減)
- 路外逸脱制御システム点検
インパネには、上記の警告灯が数秒おきに次々に表示され、すべて表示されると再び最初から表示され、延々とそれを繰り返していました。
警告灯が表示されたときの挙動
上記の警告灯が表示されている間はステアリングの動きが重く、ブレーキを踏み込んだ時の感触がいつもと異なり、走行テストすらできない感じでした。
構内を走ってみると、前進時のブレーキは効きますが、止まる直前の踏み込む感触がいつもと異なり、思ったところで止まれない、踏み込んでもさらにグッと入っていく、そんな感触でした。
後退時のブレーキは効きが甘く、狙ったところで止まれない感じでした。
なぜ警告灯が表示されたのか?
原因はいまだに不明ですが、思い当たるフシが一点だけあります。実はリフトが別の作業で塞がっていたため、ジャッキで後ろだけを上げて、後ろの作業が終わったら前だけ上げてという感じで、車両が傾いた状態を作ったことです。
車両が傾いた状態で、どうしてもACC-ONにしないとならない場面があり、エンジンを始動せずACC-ONにしましたが、もしかするとこの操作が警告灯表示に原因になった可能性があるのです。
というのも、CMBSシステム(衝突軽減システム)の説明で「自車の状態によりレーダーセンサーやカメラが正しく検知できない理由」という項目があり、そこに
「トランクやリヤシートに重い荷物を積んで、車が傾いているとき」
という記述があったのです。
ジャッキで後ろだけ、あるいは前だけ上げる、その状態でACC-ONは、まさにその状態を作り出す操作だったのではないでしょうか。
警告灯の表示をどうやって消した?
警告灯が消えるまで、色々試してみました(ディーラーはお盆明けの月・火とお休みで、頼れる人もおらず・・・)。
構内を走行テスト
構内を前後に走行させて、警告灯が消えないかを試してみました。ABS警告灯はある程度走行すると消える車種もあり、試してみましたが効果はありませんでした。
診断機で診断コードを消去
うちの診断機はかなり機能が制限されているものですが、診断コードの表示と消去は可能です。
診断コードはP0102「エアフローセンサ系統低入力」でした。エアホースの一部にセンサーがあり、エアエレメント交換の際はそのカプラを外さないと交換ができないため脱着しましたから、これは検出されても不思議ではありません。
不思議なのは診断機で「ERASE(消去)」を実行しても「FAIL(失敗)」と表示され、消去できなかったことです。このレベルのコードであれば問題なく消せるはずなのですが、消すことすら失敗することが不思議でした。
エンジン停止/始動を何度か繰り返し
結局これで解決しました。N-BOXが水平の状態でエンジン停止/始動を何度か繰り返した所、警告灯がきれいに消え、ステアリング操作やブレーキの感触も正常で、普通に運転できるようになりました。
念のためさらに何度かエンジン停止/始動を繰り返し、10キロ程度の走行テストを行いましたが、警告灯の表示は再発しませんでした。
無事納車
今回はディーラーがお休みということもあり、これ以上の追求はせず、納車しました。お客様には事情をお話し、運転中に警告灯が表示されたらすぐに連絡を下さいとお伝えしました。
納車以降、特に警告灯の表示は発生していないようですが、もう少し様子を見てみようと思います。