仙台の鈴木@道場長です。
最近人をホメていますか?人は本能的に「ホメられたい」という欲求があるようです。「求めているものを差し出す」のが商売の基本だとするならば、「ホメて欲しい」という人に対しては「ホメる」と喜ぶ、というわけです。普段ホメられていない人ほど、ホメられると嬉しくなるようですね。
私の知り合いで、仮にZさんとしましょうか。いわゆるお金持ちのボンボン。行動力がすごい。自己主張も強い。相手の気持ちを考えない。空気読まない。周囲で人間関係のトラブルも多い。お金持ちを鼻にかける。嫌われる要素が揃っているので、嫌っている人も多い。そんな人だから、人一倍ホメられたい。ホメ言葉に渇望している。
だから私はZさんをホメる。できるだけいいところを見つけて、ホメ、もち上げる。関心を持って情報を集め、話を聞き、ホメる。渇望しているものを差し出されるわけだから、メッチャ喜ぶ。「飲みに行こう!」と誘われることもある。Zさんが行くようなお店には私はとても行けないけれども(笑)。
ホメられたい人は、無視されるのに耐えられない訳です。「オレに関心をもって!」と言いたいから、周囲の関心を引くために問題行動や問題発言をする訳です。周囲はドン引きしてるんだから逆効果なんだけどね。だから私はZさんをホメてその場を丸く収める。これは自己犠牲でもなんでもなく、私はZさんをホメてハッピー、Zさんはホメられてハッピー、周囲はZさんの暴走が止まってハッピーというWinWinWinの構造。
でもこれ、互いに尊敬とか信頼関係がないとできない。尊敬してもいない人からホメられても嬉しくないでしょ。ホメてくれる相手の顔がこわばっていたら「あぁ、本心からホメてるんじゃないんだ」と見抜くよね。心から嫌ってる人は、やっぱりホメられない。だから興味と関心を持って、相手のいいところをよく観察して本心からホメる。
たったそれだけで、自分も周囲も気持ちよく過ごせるんだから、やってみる価値はあると思うね。
では~
『人を動かす』
デール・カーネギーさんのこの本は、世界的なベストセラーとなりました。この本をベースにして、人材育成を行う専門の機関が日本にもあるそうです(すごいですね)。
私が強く印象に残っていたエピソードが「幼稚園に行きたくない」とダダをこねる子に、「幼稚園に行きたい!」と言わせる方法。
その子の目の前で、家族が指に絵の具をつけて、指で絵を描き始めるんです。楽しそうに、ワイワイと会話しながら。
その子は当然「僕もやりたい」と言い出すのですが、そこでお父さんが「君はダメだよ。幼稚園でフィンガーペインティングを学んでないじゃないか」と言うんです。
翌朝、幼稚園に行く時間になったら、その子は何て言い出したと思います?そう「幼稚園に行きたい!」なんです。
もうこれだけでも読む価値ありですが、そんなエピソードが沢山詰まっているんです。対人関係で悩んだら、是非読んでみて下さい。