仙台の鈴木@道場長です。
同じ帯の色、同じ級、同じ段位でも、その重さは人によって全然違います。私の道場には小学生が20名以上在籍しているのですが、自ら熱心に取り組む子、親に言われて仕方なく通ってる子、友達と遊びたいから通ってる子など、通う動機は様々です。私の道場の場合、帯の色や級は「学年を区別する」程度の意味しかなく、6年生から通い始めて3ヶ月で袴という子もいれば、何年も通っているけど4年生だから青帯という子もいるんです。殊更熱心に通ってくれている子は、自分の帯や級が、あまり熱心ではない子と同じというのは不満に思うかも知れません。そんな時私はこう言って聞かせます。
「その青帯は、他の青帯よりも重いんじゃない?」
同じ青帯でも、その青帯に相応しい子、そうでないけど青帯の子がいるわけです。見た目は同じ青。でもその青は他の子の青帯とは違う青。重さが違う青。それをよく言って聞かせれば、小学生でも分かってくれるんですね。
段位も同じだと思います。本当にその段位に相応しい実力を持っているのかという事です。私に掴まれて全然動けないけど五段という人がたまにいますが、その人は五段の重さが分かってない。
「稽古日数を積み重ねたから五段」ではないんです。
「ふさわしい実力があるから五段」なんです。
まぁそれは本人が一番良くわかってる事なんでしょうけどね。