掃除道

日本は「柔道」を取り戻せるか その2

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仙台の鈴木@道場長です。

・・・つづき。

さて私の道場ですが、地元中学の武道館をお借りして運営しています。地元中学の武道館は畳と板の間の2つがあり、柔道教室が畳を使っている日は板の間で私の道場が武器技を稽古しています。柔道教室と言っても中学の柔道部部員がほとんどを占めていますから、実質柔道部の延長ですね。問題はこの柔道教室に通う生徒さんと先生なんです。

柔道教室に通う生徒さん(=中学の柔道部)はちょっと素行が悪く、中学校も手を焼いているという事を中学校の先生からお聞きしておりました。確かに、靴を揃えないとか、裸足で外に出るなどは何度も何度も注意しておりますが、これまであまり改善はなされていませんでした。そもそも指導する立場の先生が、時折寝そべって指導しているという有様ですから、私が中学生に注意したとしても馬耳東風でしょう(*)。

最近になってもうひと方、お若い先生が指導に来られるようになりました。私が見る限り、その先生は気持ちが優しく、あまり強く叱る事はしないようです。そのためかその先生が指導している時は中学生もハメを外したり、だらだらと稽古したりしているようです。先生がいる前で私が中学生を注意する事はしませんから、中学生もやりたい放題になっており、その光景を苦々しく思っておりました。

ある日その若い柔道指導者と話をする機会があり、私は「どうしたら中学生が道場を大切に使ってくれますかね?」と語りかけました。私に何かを言われる時は、中学生や道場運営に対する苦情が多いためか、最初は明らかに身構えておられましたが、何とか改善したいという思いは一致したためか、その後は実りある会話ができました。で、出た結論が「道場の大掃除」だったのです。

・・・つづく。

*先生の名誉のために書いておきますが、柔道の指導に対してはかなりの情熱を持って取り組んでおられる方であり、生徒さんが数々の好成績を残しているという事実がありますので、柔道指導者としては一流の方だと思います。

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