気づき

殺意が「フッ」と消えた日

投稿日:

※これは約1年前にFacebookに投稿した記事をリライトしたものです。

子供は、お父さん、お母さんが大好きなのです。それがどんなお父さん、お母さんであっても。大好きだから、そのお父さんとお母さんを選んで生まれてきたのです。

でもお父さんもお母さんも、完全ではないのです。
100%じゃないし、100点満点じゃない。

小学校の6年生が、1年生に何かを教えている場面を想像してみて下さい。

1年生から見れば「6年生ってすごいなぁ。オトナだなぁ。」と思うかもしれません。でも6年生だって間違いはあるし、時にはバカなこともやります。

6年生が間違いを犯したり、バカをやっている場面を見た1年生はどう思うでしょうか?

涙を流しながら「どうして?ねぇどうしてあんなことしたの?」と小さいながら必死の抗議をするかもしれません。

尊敬していただけに、信頼していただけに、その反動が「怒り」となって表れます。

他人だったらこれでおしまいですが、親子だったらどうでしょう?

親子だと「怒り」を簡単には表現できません。怒りを表現すると、子供は生存権が奪われるかもしれないからです。

かくして子供は「怒り」を封じ込めます。そうしないと生きていけないからです。でもその怒りは蓄積され、やがてそれは親子ゆえ、「殺意」へと変わっていきます。

子が親を殺すという痛ましい事件がたまに発生しますが、そこに至る道筋のひとつに、間違いなくこれがあると思います。

私はこれまで、頭の中で何度も何度も父親を殺害しています。毎日です。仙台へUターンして10年を超えましたから、少なくとも3,600回以上父親を殺しています。

普段の私を知っている人から見たら、とても信じられないでしょう。でも「父と息子」というのは、それほど難しく、上手くいかないものなのです。

でも先日、フッとそれがなくなったのです。

あれ?実は俺って、オヤジが大好きなんじゃないか?
そう思ったら、殺意も嫌う感情もフッとなくなりました。

漬物石のように、これまで私の人生に重くのしかかっていた「何か」がフッと消えてしまったのです。

5日は妹の月命日。早くも3ヶ月が過ぎました。

そういえば父親への殺意がフッと消えたのも5日だったような気がします。

私の現世での「囚われ」を、あの世の妹が「解放」してくれたのかもしれません。



-気づき
-, ,

執筆者:

関連記事

no image

「嫉妬」のいい解消法

※これは2016年にFacebookに投稿した記事をリライトしたものです。私も感情を持つ一人の人間ですから、誰かに「嫉妬」することもあります。 でも「嫉妬」の感情って醜いですよね。  だから「嫉妬」と …

no image

ボスからリーダーへ

※これは2016年にFacebookに投稿した記事をリライトしたものです。 父親や家長と呼ばれる人は、「職場ではボス」であってもいいが、「家庭でもボス」だと困ったことになる。 社員がボスの言う事を聞く …

no image

ヘミシンク

仙台の鈴木@道場長です。 ヘミシンク。もう4年近く続けています。 ヘミシンクは、Hemi-Syncと書く。Hemiは大脳の半球のこと。右脳と左脳がシンクロするからヘミシンク。ざっくり言うと、右脳は直感 …

no image

他人の学びを邪魔してはならない

※これは2016年にFacebookに投稿した記事をリライトしたものです。   自動車整備工場は今や「斜陽産業」と言われています。それでも、自動車整備でやっていくしかない人は、歯噛みしながら …

no image

子どもに勉強させたければ

※これは2016年にFacebookに投稿した記事をリライトしたものです。   「勉強しろ!」と言えば子供が勉強するというのなら、私は何万回でも言っただろう。 でも実際は逆。「勉強しろ!」と …

ブログ内検索